#526 Fender Musicmaster 19572014/02/19

フェンダーの初期型ミュージックマスターが入荷しました。
■フェンダー ミュージックマスター 1957年 used@★sold out★■
なんと言ってもこのルックス!ドリーミーです。
ゴールドのピックガードと「デザート・サンド」と呼ばれたベージュの塗装がいかにも50's。
良き時代の南カリフォルニアを彷彿させてくれます。
全体のコンディションは上々で、弾いて良し、コレクションにも良しといった感じです。
パーツは全てオリジナルです。
変更点はピックガード下のザグリの内側にシールド効果の為に銅箔が貼ってある事ぐらいです(剥がす事もできます)。
ピックアップは快調で。
これぞオリジナル・フェンダー・トーンといったサウンドが味わえます。
ブリッジカバーの下にはテレキャスターにも採用された3連タイプのブリッジがあります。
驚いた事にスティール製の駒は全く錆びていません。
その丸い形状はトゥワンギーな倍音にかなり貢献していると思われます。
アルミ製でゴールドのアノダイズド・ピックガードも中々綺麗です。
再生産のモノとは製法が異なるので質感が全く違います。
余談ですがJAZZMASTERやDUO-SONICの復刻アノダイズド・ピックガードはネジ穴の位置と数が違います。
カスタムショップ製モデルですら、それを採用しているのでなんとかして欲しいですね。
プリCBS期のストラトキャスターやテレキャスター、特に50年代のものは入手しづらい値段になってしまいました。
歴史的価値やプレミアが付き過ぎた感もありますが、新進メーカーが未だに追い越せない何かを持っているのも事実だと思います。
ミュージックマスターは当時のフェンダーの中では安いモデルでした。
しかし、このようなステューデント・モデルでもレオ・フェンダーはけして手を抜かなかったのがこのギターからよく解ります。
材も精度も上位機種と全く同等です。
上質なメイプル材を使ったワンピースのネックは56-57年頃に顕著だったVシェイプの3角ネックでグリップ感は最高です。
程よい肉厚さがショート・スケールだという事を忘れさせてくれます。
それ以降はネックの形状が薄くなり、更には細くなる個体が増えるので、外観は一緒でもこの年代のネックが付いたものは貴重です。
このネックだけでもファンにはたまらないでしょう!
ボディー材は年代から考えて、ストラトにも採用されたアルダーではないでしょうか?
最初期はアッシュ材も使われたそうですが、塗装を剥がしてみないと判りません。
いい感じに軽いです。
とにかく軽快でシンプルなギターです。
兄弟機種で2ピックアップのデュオソニックもありますが、むしろ1ピックアップで全然十分かも!という気にさせてくれる魅力的な1本です。
オリジナル・ケース付。

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